三和中学校でイジメがあったという。
いまどき、学校でのイジメは珍しくないかもしれないが、
①学校から報告を受けても、市教委は動かなかった。
②学校は「生徒間で解決したとみなしていた」と、おきまりの言い訳をした。
③市教委は被害者から蹴られたという加害者側の言い訳も採用した。
④被害生徒が市長に出した手紙によって本格対応が始まった。
という4点が大いに気になった。
これが氷山の一角でなければいいのだが・・・。
以下は3月3日の産経新聞記事。
千葉県市原市教育委員会は3日、市立三和中で2年生の男子生徒が複数の同級生からいじめを受け不登校になった問題の調査報告を行い、被害生徒から申告があった25件の被害のうち、6人から受けた12件をいじめがあったと認定した。
市教委は、学校からの報告後すぐに本格調査をしておらず、「対応が不十分だった」と謝罪した。
市教委によると、昨年7月末に男子生徒は通信アプリ、LINEのトラブルを機に同級生との関係が悪化。
その後、同年9~11月に同級生の男子6人が筆箱の中身を奪う、蹴るなどの行為を行い、男子生徒は同年12月2日から不登校になった。
なお男子6人は意思を通じて集団でいじめをしていたとは確認できなかったという。
事実認定は聞き取り調査で被害側と加害側の供述が一致しているものとした。
また、一連のトラブルに関して学校では昨年10月時点で職員間で情報共有しているものもあり、一部は管理職もいる校内生徒指導部会にも報告されたが、生徒間で解決したとみなされていた。
林充市教育長は「すべての責任は教育長である私にあると重く受け止めている」と話した。
小出譲治市長は「いじめを無くすためには、先生や保護者を含む学校に関わる全ての方が、いじめは絶対にやってはいけないことだと理解し行動することだ」と指摘。
同校の安藤康哉校長は「学校体制の見直しや生徒指導会議の進め方の改善などを図り、問題解決や再発防止に全力で取り組む」などとコメントした。
相談体制の強化や2年生が1クラス35人の現状から新3学年を2クラスにするよう検討するという。
市教委は、聞き取り調査で被害者の男子生徒から蹴られたと明かす男子もいて、「一方的ではなかった可能性もある」とした。
被害生徒の父親は、産経新聞社の取材に対し「加害者の主張だけを取ったものも多い」と話し、第三者委員会の設置を求めている。
この問題は、昨年12月20日に男子生徒から被害を訴える手紙が市長に届いて翌21日に「重大事態」と判断し、市教委が調査委員会を設置していた。
https://www.sankei.com/article/20230303-XLVADIMJNJPXLIEJGCPAKM45FU/