参院選千葉選挙区の候補者政見放送が6月29日、NHKから放送された。
立候補者の人柄などをチラ見で判断するため録画して見たのだが、その中でNHK党の須田氏の政見放送には驚いた。
なんと最初から最後まで党首がしゃべりっ放しで、肝心の須田氏は画面右上に写真が掲示されているだけで、一度も県民に向け、しゃべりかけはしなかった。
あまつさえ、党首の話しがヒドかった。
政見放送だというのに、芸能人のスキャンダル暴露だけ。
それも身振り手振りを交えた、芸能レポーターorテレビショッピング調の語り口で。
最後のほうに一言、芸能界と政治は密接な関係があるのでガーシー党を立候補させているなど、とても理屈に合わない話しで締めくくっていた。
疑問に思い、翌30日、茨城選挙区と千葉選挙区パート2も録画して見た。
結果、茨城選挙区の村田氏の場合も、芸能界暴露話しが中心。
しかし同じ映像ではなく、ここでは「自分は逮捕されるかもしれない」と話し始めた。
そして千葉選挙区パート2の中村氏。
ここでは、なんと、NHK党の候補者は当選を目的としていない、と言ってのけた。
政党助成金が目的なので、2%以上の得票ができるよう投票してください、という内容だ。
このことは、7月1日に配布された中村氏の選挙公報にも書かれていた。
ちなみに須田氏の広報はこんな感じで、まるでやる気ゼロのように見えてしまった。
とまあ、こんな感じのNHK党。
助成金狙いで候補者を乱立するなど、よく考えたものだと寒心したが、こういう党は政党とは言えない。
サッサと国政の場から退場していただきたいものだ。
しかし、こんなのを面白がって投票する人間も結構いるのだろうなあ・・・。
面白がる対象も人それぞれゆえ、多方面の人材?を沢山立候補させたのか?
いったい、どれぐらいの得票率になるのだろう。
それにより、今の日本の民度がわかるかもしれない。
結果は後日、追記予定。
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以下は、こういったトンデモ政見放送が許されている現状を分析した朝日新聞の記事。
2022年6月21日 朝日新聞
【奇抜な政見放送、なぜ流せる? 原則は「そのまま」、問題は「品位」】
公選法150条で、候補者は選挙運動の期間中、NHKや民放局のラジオ・テレビによって、公益のため、政見を「無料で放送することができる」、放送局は候補者や政党が録音・録画した政見を「そのまま放送しなければならない」と言い切っている。